生活のそばにある音楽

「時代のにおい」でも述べたように、人生の時々の出来事を思い出すことがあるが、そのきっかけとして当時聞いていた歌をはじめとする、音楽がある。

私は、音符も読めないし、楽器も手にすることがない。言わば受動者として音楽に接してきている。

中学時代の古い友人と当時の歌について話すことがあった。お互い異なった曲に接していたようだが、それぞれの曲を聞いてみると、確かに遠い過去の中の奥底で聞いた記憶があるし、それと同時にその当時の出来事を思い出すことにもなった。

まだまだ老いてはいないので、将来のことについて考えていくことが優先されるが、人生の後半にいるのだとしたら、今の恵まれた環境、例えばパソコンなどを活用することで年代別のヒット曲を、手軽に聞ける状況を有効に活用して、人生を振り返る手段としての広いジャンルの音楽を楽しみたい。

それがさらに人生を豊かにしてくれるのではないか。

音楽の思い出といえば、中学3年で京都に来て、高校入試に音楽のテストがあることを知り、FMラジオを買って必死にクラシックを聴いたことが忘れられない。曲名を当てるテストなど全く想定していなかった。

音楽そのものに悩まされた思い出である。

音楽について、改めてこれまで正面から考えることがなかったが、音楽は生活の中で、いつもそばに静かに寄り添っていてくれるものだと気づくことができた。

これからの人生さらに色々な出来事ともに新たな音楽に巡り会いたい。そう思うと何かウキウキしてしまう。

また今、新型コロナウイルス問題で大変なことになっているが、NHKの番組で「上を向いて歩こう」をやっていた。この曲が多くの困難な状況で歌われ続け、人々を励まし続けている。今まさにこの歌のように、上を向いて堂々と歩いていこう

音楽装置について

まず、オーディオと言えば、狭いアパートの時のラジカセにヘッドフォンから始まり、外国製のダイナコのスピーカ―、ビクターのアンプ、レコードプレヤー、FMチューナー、テープデッキのコンポをやっとの思いで揃えた。

ここでも媒体が、アナログのレコード、カセットテープからCDなどのデジタルに進化していった。

ただし、最近、レコードや真空管のアンプなどが見直され始めている。これらすべてのものを聞く経験をしたことには、ほんの少しの優越感を覚える次第だ。

JAZZについて

コロナで巣籠り状態が続く中、音楽を聴くことが増えたように思うが、そんな中、どうしたことか最近JAZZを聴くようになった。

夜間大学の時、ヒマラヤで遭難した友人に、JAZZ喫茶に連れて行ってもらったが、そのリズム感というかどこが良いのかさっぱりわからなかった

オーディオに凝って、有名なスピーカーに憧れたが、聴く音楽は、ポップス、クラシック、ロックなどで、長い間JAZZは理解というか、何が何だかわからない感じだった

それがどうした訳か、最近になって、JAZZのなんとなく耳障りの良いリズムを、原稿を書いたりする時に聞いている。

当然、この原稿を書いている時も、軽快なピアノ、ドラム、トランペット、サックスなどの音が心地よく響いている。どうしたことだろうか

さらにJAZZでいうと、雑誌にJBLのスピーカーパラゴンが聞けるところが載っていて、勇んで行ってみた

20代の頃、ステレオに興味を持ったが、狭い家のこともあり、高価なステレオは、雑誌の中のことだった。

その頃にJBLのパラゴンという家具のようなスピーカーを知ることとなったが、一生見ることもなく、ましてや音を聞くことなど想像もしていなかった

そのスピ−カーは、当時百数十万円もし、今なら数百万円はすると言われれているが、どうしたことか、滋賀大津和邇のユースホステルのバーでお酒を飲みながら、JAZZをパラゴンで聞くことができた。

予想以上に、実に良い音で、スピーカーというより、パラゴンの音を堪能することができた。この幸運を感謝したい。

映画について

音楽に関連して、映画であるが、「映画は映画館で」観るものだと幼い頃から思っていた。

福岡・長崎時代は、父の会社で屋外映画を、それも邦画を観たことをおぼろげに覚えている。

武雄の時、一度だけチャールトン・ヘストンの「十戒」を観た記憶があるが、この映画について、父が嫌っていたのを思い出した。それは、父の長崎の炭鉱が海底を掘削して石炭を採炭していて、水没シーンを観るのが嫌だったように聞いている。

京都に来た次の年の正月、何を観たかは覚えていないが、両親、叔父夫婦と私の5人で、四条か三条河原町の映画館に行ったことを覚えている。

「映画は映画館で」があったのか、若い頃はあまり映画に興味がなく、ほとんど見ていなかった。

それが、レンタルビデオで観れるようになると、一気に観る回数が増え、さらにビデオからDVDになると、好みの映画を買って観るようになった。

たまに映画館でも出かけるようになり、好みの映画のDVDがかなり増えることになったが、断捨離で処分するまでになって、今は30本くらい残っている。

多くが外国映画で、最近では「ドリーム」やポピュラーなSF「スターウォーズ」などで、気持ちが晴れるというか、勇気付けられるものが多いように思う。

これらに付随する映画音楽についても、その音響技術には目を見張るものがある。

音楽共々さらに楽しみたいところだ。

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