読書について

本を読むことについては、よくよく考えてみると幼い頃からどうしてもやりたいことの中にあったかどうか定かではない。

小学生の時は、例のゴタゴタがあり、読める状況ではなかった。

中学の時も、読める状態になったが、どうしても読みたいと思っていたのかよく覚えていない。そんな時、父が何やら難しい本を持っていて、「マクルーハンの世界」とかいうメディア論の本だったが、よくこんな本を読むものだと、感心したことを思い出す。

父は文藝春秋の愛読者だった。

この中学の時は、高校受験にばかり気を取られていたように思うが、伏見中学の図書室で、菊池寛の「恩讐の彼方に」(交通の難所である九州耶馬溪の青の洞門を開削をした禅海の実話を元にした小説)を短時間で読んだ記憶がある。

高校の時は、スポーツや大学受験が頭にあり、あまり読書などしなかったし、大学に行ってこれから何をするのか、本でも読んでじっくり決めて行こうなどと考えていたように思う。

それが、受験の失敗、B型肝炎の発症、就職と何がなんだかよくわからない混乱の状態に陥ってしまった。その為か、夜間の大学に行っていても教科書に目を通すだけの状態だった。

そんな時に、別に記した、後にヒマラヤ、ナンガ・パルバットで遭難する大学の同窓生K氏が家に来た時に、「大学生にしては、持っている本が少ないな」の一言に触発され、それ以来、乱読・混乱読の状態で、気になった本を片っ端から買って読むようになった。

どれくらい読んだのか、どんなものを読んだかなどは、定かではないし、読書が好きな方からすれば少ないと思うが、量として1000冊は超えていると思う。

断捨離で本はほとんど処分してしまったが、昼間の大学に行けなかったという口惜しさもあり、大学でしっかり時間をかけて経済学の勉強が出来なかったため、卒業後も経済学関連の本だけは一貫して買い続けて読んだ。雑誌の経済セミナーもかなり長期間購読した。

ジャンルとしては、小説は少ない。ただし、伝記小説はよく読んだ。特に山岡荘八の「徳川家康」全26巻は3度読んだ記憶がある。そして、気にかけていたB型肝炎に関する本も数冊買い、少しでも早く治癒したいと思っていた。

政治、経済、投資、ビジネス・ハウツー書、諸々のエッセイ、宗教に関するもの特に禅関連、哲学(岩波講座 哲学05など)、歴史(例えば、塩野七生のローマ人の物語全巻など)、心理学、スポーツ関連、登山関連、仕事の関連で法律など。

本の種類では、新書が最も多い。後は単行本、雑誌など。

また、宇宙などの物理学、数学の雑誌(大学の数学) とにかく書き出すことが出来ないくらいのジャンルにわたる。

なぜこの文章を書こうかと思ったかというと、ファイルなどの紙類を処分・整理しようとしていると、写真1のようなファイルが出てきて、過去にこんな本を読んでいたのかと懐かしく思い出すことが出来たためだ。

写真1

そして、よくよくこれを見て考えてみると、正に私の頭の中の思考回路は、このようにぐちゃぐちゃなのだという事がわかった。何か規則正しく整理されることがない、混沌を表した状態なのだという事を改めて知ることができた。

さらに、その何冊かの気に入った本は、記された内容を、写真2のメモのように書き写していた。これを今読むと参考になることが多いように思う。

写真2

主な本を書き出してみると、ランダムに、グローバル化の社会学 資本主義の暴走 人類がこれまでに知り得た知識 行動経済学 ハーバード意思決定の思考技術 銃・病原菌・鉄 文明の衝突 リスク 金持ち父さん・貧乏父さん 冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク旅行 つきの法則 相場師一代(是川銀蔵) 脳の中の人生 豊かさとは何か 法学の基軸 危機管理のノウハウ 権力はいかにつくられるか 数学を築いた人々 物理学はいかに創られたか ヨーロッパとは何か サミュエルソンの経済学 不確実性の時代 第三の波 ゼロサム社会 シュンペター デカルト 座禅和讃法話 現代禅入門 道元禅師の生涯 ケインズ 資本論 ヒマラヤ登頂記 世界史の誕生 出世を急がぬ男たち 河童が覗いたヨーロッパ この人たちはなぜ成功したか 読むクスリ 知的生活の方法 自民党戦国史 ネットワーク組織論 モタさんの笑いの精神学 回り道を選んだ男たちなどなど。

これらの書籍を休日などに、お気に入りの喫茶店で細々と読んできたが、最近は読める時間はあるのだろうが、もっぱら自分自身の考え方などを考えることに時間を費やしているように思う。

私の読書は、以上のように、カオスのごとく混沌とした状態だった。

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