パワハラへの怒り

いじめと同じように、職場において、権力という力を使って、理不尽な命令を繰り返したり、個人的に誹謗・中傷する類の行為はどんなところでも発生する。

職務上の命令は、強い力を持っている。上司の後ろにはいつもこの力が存在する。「やれますか」の言葉には「やれ」という意味の意思がある。

私も、結果がはっきりしていることを毎日、毎回「改善」しろと執拗に言い続けられる類のパワハラを幾度も経験した。 毎日、毎回同じことを聞かされる圧迫感は、条件反射として、体調に悪影響を及ぼし続ける。そして逃げ場が少しずつ消えていき、追いつめられる。

私の場合は、若い頃は自分で我慢し続けることで何とか、かわしてきたが、

50才中頃の時は、2階級も上の上司からの理不尽な圧力に、不眠などの体調不良を抱え2年間耐えたが、3年目の人事異動で事態が解消されると確信していたにも関わらず、何も変わることなく継続される結果となってしまった。

そして、ある会議の時、我慢の限界に達し、逆切れして辞める覚悟で立ち向かったが、翌日から出勤できなくなってしまった。ずっと精神科医にかかっていたこともあり、医師の指示や相談をすることによって「休む」という形で最悪の状況は回避できた。

同じことを繰り返す上司の頭を疑った。毎日・毎回言い続ける感覚は、もはや狂人なのではないか。その持続力は想像を絶する。驚異的だ。何が彼をそうさせるのか、ものに取りつかれたように、まるでパワハラ(攻撃)モードにロックオンしたかのようだ。

また、言っていることも陳腐で創造性がなく、非常にかたくなで、大局性が乏しい目先だけのことを言っている。

こちらも中間管理職で指示・命令することはあるのだから、指示・命令の質というのもある程度、解釈はできると考えている。自分の部下以下の発言を平気で行い、有無を言わさず押し付ける。例えば太平洋戦争時の「竹やりでB29を落とせ」的な事を言っていた。

その時の悦に浸った表情は何と表現したらいいのだろうか。

仕事の流儀でも書いたが、今回の財務省近畿財務局職員の手記等の開示について、明らかにパワハラであることは明らかだと思う。 どうしても、まじめで従順な人間にこのような圧力がかかり、正義との間に挟まれて、自分を犠牲にしてしまう。

本当に痛ましい事件で、なんとかならないのかと思ってしまう。

短編 激流

いじめやパワハラへの対処(私見)

いじめやパワハラの一般的流れは、自殺したり、病気になったりと最悪の状況になって初めて、表面化する。

そして、そこから状況の調査が第三者によって始められ、一定の結果・結論が出され、整理されていく。

しかし、最悪の自殺の場合、当事者の話が聞けない。そうすると社会の中で色々な人が、色々な事を言い調査・検討をしながら、真実が歪められ、埋もれた真実がさらに隠されてしまう。本当にいじめやパワハラは見えない物なのだろうか。

対処する方法としては、いじめやパワハラに繋がる何らかの力の集中を感じた当人に対し、初期の段階で受け入れのできる場所を設け、実際に申告させ、素早く専門の集団で実態を把握し、別の力を使って状況を解きほぐしていくようなことは出来ないのだろうか。

単に、社会は弱肉強食と諦めるのではなく、まだまだ、色々対処法を考えなければならないと思う

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